一昨日の夕方にご近所さんからの修理依頼。かなり長い間倉庫に仕舞われていたというバイク。たぶんXLX250というバイク。汚れやサビはあるけど、外装品は自分のCRMより全然綺麗。スポークやニップルも。磨けばもっときれいになる。
・バッテリーは上がっている
・アクセルが動かない
・コックを開けるとオーバーフローする
この状態で一応チョーク引いてキックしてみたらエンジンは掛かった。あとはとりあえず普通にエンジンが掛かるようになればいい、という感じ。
タンクの中は1~2Lくらい古いガソリンが残ってるけどガソリンもタンクの中も普通にキレイ。ガソリンもなんとか使えそう。エンジンオイルも入っている。
たぶんキャブの掃除くらいでエンジン掛かると思われる。アクセル以外のワイヤーは問題無し。
アクセルが動かないのは、ワイヤーが錆びてるかキャブのバルブが腐ったガソリンでボディーとくっ付いてしまったか。KHは以前長期放置でバルブとボディーがガッツリくっ付いた。外すのに苦労した。
キックとデコンプが連動しててキックは軽かった。とりあえず、キャブはどうやって外そうかなとしばらく眺める。
この日はもう暗くなってきたから終了。タイヤは古いけどあんまり走ってなくて山は十分。
アクセル動かないのはワイヤーかボディーの中身か。この後でリンク部分や外したりすると思われるネジには、少しでも緩み易くなる様にと片っ端からCRCを吹き付けまくっておいた。
フタ開けてみたら意外とキレイ。固着してるようには見えない。でも後でわかったのは、バルブとボディーの間にはタールがべっとりだった。キャブのカバーのシールはOリングかなと思って気にしないで外したら、紙ガスケットだった。破れないできれいにカバーが外れて良かった。
タンクとシートとサイドカバーを外してよく見たら、クリーナーボックスやエンジンの上にはネズミの糞が凄かった。ハーネスもかじられまくりで中身剥き出し。KHも30年位前に実家に置いて5年ばかし放置してたらこうなってた。
カプラーからギボシ抜いて絶縁テープで応急的に直す。
キャブはツインキャブでうまい外し方が分からず、チョークワイヤーとキャブの間を通ってるクラッチワイヤーを外してアクセルワイヤーは付けたまんまで、マニホールドからひっこ抜いて下に下げて左に引っ張り出すという感じで外した。ちょっと苦労した。
マニホールドを外せば割と楽に外せそうだったけど、3本のネジがどれも硬くてナメそうだったから止めた。
これは掃除終わって組み直した後
動かないアクセルは、ハンドルのホルダーを外してチェックしたらワイヤーは2本とも問題無い。割とスムーズに動く。キャブの所でたわんでる。スロットルバルブが動かない。
スロットルバルブが動かない原因は、腐ったガソリンがタールのようになってバルブとボディーの摺動面にねっとりべっとりまとわりついてたからだった。キャブクリーナーを吹き付けながらアクセルを思いっきり捻ってたら、緑色のねっとりした液体がバルブとボディーの間から流れ出てきて、重くねっとりと動くようになって、その後シューシューとアクセル捻りを続けてたらなんとか普通に動くようになった。
ジェットや通路は詰まってた。キャブクリーナーとエアーでシューシューやって、メインもスローもジェットは外して針金をグリグリ通してやはりキャブクリーナーとエアーシューシューで貫通した。でもそれ以外は思ったよりも結構綺麗。
フロート室も結構綺麗だった。汚れはキャブクリーナーを吹き付けるだけでかなり落ちた。
フロートバルブは、どっちだったか、このスプリングで稼働する部分が1つが固着してた。ピコピコやってたらピコピコ普通に動くようになった。
掃除終わって組み付けしてエンジン掛かるか試したら掛かった。このバイクに慣れてないので中途半端にキックしたら、ケッチンが以外に物凄かった。
ここで依頼主のご近所さんも来て、ガソリンを持って来ていただいたので、古いガソリンはフロート室から抜いて新しいガソリンを入れる。
この後、もしやとエアクリーナーを調べたら、やっぱり古くなってカステラみたいになってたからエアーで全部吹っ飛ばした。
最初形だけのエアクリーナーが付いてる状態でエンジン掛けたら、アイドリングも安定してるし、ちょっと吹かすとなんかパワフルで元気な感じがする。ナンバーが無いので走れないが、多分もう大丈夫。電気系は全部点く。
・新品バッテリーをつける。
・エアクリーナーフィルターをつける
・エンジンオイルも交換した方がいい
以上の作業内容とやった方がいい事を説明をして依頼主さんに御返しする。お礼にビールひと箱頂いてしまった。
朝9時過ぎくらいから始めて慣れてないバイクだから慎重にというか、たらたらやって昼休みもして14時頃には終了してた。慣れてればせいぜい2時間だなと思う。
きっともっと大変な作業内容だと思ってビビッてたが、思ったよりもキャブの中の汚れが少なくて、結果的には結構楽だった。
いい子よ、昨日はこんなあんばいだった。