エンジン不動発電機 キャブ掃除で復活

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 団地ジチカイの防災用具の発電機。防災用具の点検の際に担当者達とエンジンを掛けてみようとしたが、全くエンジンが掛からない。これに代わる発電機は、既に10年前から有る。これよりやや小型で発電量も多い物。

 理由は分からないが、誰かが捨てるだろう・・・って感じで、ずっと倉庫の中で放って置かれてるらしい。タンクの中は錆びてない。


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 先月担当者とエンジン掛かんねえなーと発電機を色々良く見てたら、担当者がこのシールを発見して、この発電機はもう32年以上前の物だってのに気が付いた。そんなに古いとは思っていなかった。 

 基本的にこれは市の物で、不調の際は直そうといじって更に壊さないように、修理は指定の業者さんにやってもらう事になってるのだが、調べては無いらしいけど、32年以上前の物ならこれはなんぼなんでも交換部品等が無いだろうって話になって、相談した結果、この発電機は廃棄の方向で、となった。但し、キャブの掃除すればエンジン掛かると思うし、どうせろくに使って無い筈だ、エンジンさえ掛かればまだまだ使える・・・と思った事を進言すると、廃棄と決定する前に自分がそれを確かめてみる役になった。問題は何年も放って置かれてるこの発電機のキャブの腐りがどれくらいか?だ。こんなのを弄った事は無いが、もし部品交換等をせずに簡単にキャブ掃除だけで復活すれば、いざという時に役に立つに違いない。


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 そんでキャブ掃除を始める前に、まず改めて発電機を眺めててハッ!と気が付いた。吸気と排気が隣同士だ。て事は、このエンジンはサイドバルブだ。プラグが上にあるから2サイクルだと勝手に思い込んでたけど、これは4サイクルエンジンだ。調べてもタンクに混合とか1:25とかなんとか一切書いてない。これはしまった。先月のエンジン始動確認の際に、2サイクルだろうと思って混合ガソリンを入れた。それも何年前のガソリンか判らない物を。でも匂いは悪くなかった。 キャブからホースをひっこ抜いて混合ガソリン全部抜いた。

そういや、何年前の物か、エンジンオイルもちゃんと入ってた。

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 クリーナーを外して、キャブに付いてるスロットルの金属棒やスプリングなんかを外してキャブを外した。フロートチャンバーの下のボルトを取ったら、内部がサビでマッ茶色のフロートチャンバー外れた。ボルトにはメインジェットが付いてる。フロートチャンバーのサビで詰まってた。でも放って置いた長江のキャブとかに比べれば、ぜんぜん思ったより楽そうな見た目だ。きっと保管条件がいいんだ。

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 フロートチャンバーの掃除は、形状が良いのですごく楽だった。長江のサビ落としに使ってる金属たわしで茶碗を洗うようにゴシゴシやって洗って掃除完了だ。


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 メインジェットも針金やブラシで穴をグリグリやってカスを落として洗ってエアーで拭いて詰まってた穴の貫通を確認して掃除完了だ。

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 BM18と書いてある。ノギスで計ったら18mmだった。排気量は不明。まあ何ccでもいい。

 結果、何年放置されてるのかハッキリ判らないが、意外にキャブ内部の汚れやサビは大した事無かった。

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 キャブ外す前に、試しにパーツクリーナーをキャブの中に吹いてエンジン掛けてみたら、吹いた分だけエンジン掛かった。でもその後にヒモ切れた。まあ切れてもおかしくない。少なくとも32年物だ。ヒモをなんとかしてキャブを掃除すれば直りそうな感じだった。

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 くそ、リコイルスターターに使えるこんなヒモなんて持ってる覚え無いなあ・・・買いに行くのメンドクサイなー、ホームセンターで売ってんのかな・・・まあ使えそうならなんでもいいかあ・・・と思いながら一応家の中を見回したら、ヒモあった。部屋の中で寝っ転がったまま蛍光灯カチカチに使ってる、タバコの煙で小汚く茶色くなった、元々何の物だったか忘れたヒモ。使えた。

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 キャブとクリーナー掃除して、クリーナーのスポンジは乾いてたからエンジンオイルでベタベタにして絞って取り付けてリコイルスターターも直して全体の見た目も潤滑スプレー吹いて埃と一緒にササッと吹き上げて適当にキレイにして一応全部元通りに組んで、キャブ掃除した今日の日付を書いとく。


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 長江のスペアタンクのレギュラーガソリン入れて蛍光灯のヒモリコイルスターターを引っ張ってブルルンを3回くらいやったら、ブルルルルーとサイドバルブエンジン掛かった。発電もOKだ。
同じサイドバルブでも長江やウィザーの音の方がいい。

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 しかし、エンジン回転が上下して非常に不安定だった。パッと見て簡単に弄れそうなのはキャブ上の、何のジェットか判らないジェットだけだったんで、ソレを緩めると回転は安定してきたが、まだ不安定。いくらか上下してる。もう少しジェットを緩めてみたいが、スロットルバルブのアジャストスクリューに当たって回せない。アジャストスクリューを削ればいいと思うが、他にも調整方法があるかもしれない。もうマニュアルも無いらしくて、いじり方がよくわからん。まあ最初よりかなり良くなったし、発電は安定してるので、とりあえずこれでOKだ。コックをOFFにしてエンジン止まるまで回して終了。一応直ったようだが、後はまた担当者さん達とこの発電機をどうするか、相談だ。  作業時間約2時間半。

 今回はキャブを外したが、またジェットが詰まってエンジンが掛からなくなったら、クリーナーボックスとフロートチャンバーだけを外して今回同様の掃除をすれば、復活する筈だ多分。今回は上手い事いったが、キャブとエンジンの間のガスケットが破れたら、ちょっと余計な面倒になる。