シリンダー付ける。燃焼室容積を適当に測って左右の差を知っておく

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 車体に乗ってるよりは作業しやすいが、それでも重い鉄シリンダーを腕をブルブルいわせながらシリンダーを付けて

 

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 タペット調整して 大体吸気が0.1mm辺りで排気が0.12mmあたりのてきとう。

 

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 今後はハイオクを試すからカーボンを落としておく。

 

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 といっても表面がザラザラでやりずらいのでこれくらいで止めた。

 

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 いやあそれにしても薄い肉厚だ、これでいいのかと改めて感心する。

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 エンジン組み立て完成。

 

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 そこでこいつの出番だ。980円だったかの0.01gまで測れるデジタル秤。気になってた左右燃焼室の容積の差を、ピストン上死点の時にオイルを入れていくら入るか、左右でどれくらい差が出るかを測ってみる。

 

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 一応ダイヤルゲージを使って両バルブが閉じてる時の上死点を出す。

 

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 ヘッドを付けてあらかじめ重さを測って置いたオイルを注ぎ込む。一旦入れてから、燃焼室からエアーが抜け切れてないのでエンジンをあっちに傾けてこっちに傾けてそっちに傾てをしてポコッとエアーが出たらまた足して、それからまたクソ重いエンジンをグラグラとあちこちに傾けて燃焼室の形状からしてこんだけやってもうポコッとエアーが出てまた見た目の基準位置までオイルを足してこないならもうOKだというまでやって

 

 

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 油差しの重さを測って入れる前の重さと比較する。

 

結果

 左 62.9g入った
 右 61.7g入った

 ヘッドガスケットを0.7mm薄くした右の圧縮がやや高い。オイルの重さで1.2g。

 

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 秤にオイルを垂らして1.1gの差がどれくらいか見てみる。結構ある。これなら右のヘッドはガスケットを薄くしなくても良かったんじゃあないのかとも思えてきた。なにしろ改めてピストン上死点位置を左右シリンダーで比較したら、

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 なんでか右がピストンが1mmくらい出っ張ってる。これなら左より多そうに見える燃焼室形状でもいいのかもしれないと思えてきた。でもシリンダー上部のバルブまわり作りももしかしたらヘッドの燃焼室形状の差みたいなものがあるかもしれない。

 

前は見た目で右のヘッドの燃焼室容積が左より多いんではないかと疑ってヘッドガスケットをノーマルの厚さ約1.2mmよりも薄い0.5mmの銅ガスケットにして、走ってみてもそこそこいい感じがしたからもしやまぐれで左右の燃焼室容積が揃ったか?と思ったが、そんな事は無かった。今度は左ヘッドのノーマルガスケットを0.2mmとか薄くした銅ガスケットを作って付けてもよさそうな気がしてきた。