５月に、ＫＨが縁で知り合った方に、「エンジン不動のバイクを診てくれないか？」との事でその知り合いの友人の方々と不動の原因を調べるべくワイワイガヤガヤやってきた大型スクーター修理。昨日も午前９時過ぎ頃より３人で始め、それから増えてきて結局５人がかりでやはりワイワイガヤガヤと、エンジン載せ換えと、非常に面倒な大型スクーター外装取り付け作業を皆であーだこーだとやって、遂に夕方に作業を終えた。
最初,、このバイクの不動の原因はキャブ詰まりくらいだろうと考え、キャブを分解してチェックしてみたが問題なし。そこそこ圧縮もあるようだし、ちゃんと火も飛んでいる。でもさっぱりエンジン掛からず。いつになっても何やっても掛からず。
３回目このスクーターの保管場所に足を運んで色々試した後に、エンジンオイルがゲージに全く着かないのを確認した。その以前に、他の方が「エンジンオイル入って無いぞ！」とゲージを引っ張り出していたのを横目で見ていたが、それでもゲージの先にちょっとだけ真っ黒いオイルが着いているように見えた気がした。汚いオイルでも、ローレベルくらいあればとりあえずは大丈夫だと。
んで、いっぺんオイル入ってない事の指摘が出た後も、ゲージの先っちょにちょっとオイル着いてたからローレベルくらいは入ってるはずと、セルブンブン回して中古ＣＤＩ買って交換したり色々やってエンジン掛けようとしたが、さっぱり。あきらめて、まさかのオイルチェックを自分でやってみたら、ゲージにオイル付かない。オイル入ってない。殆んど入ってない。車体傾けてもサッパリゲージにオイルが着かない。これで一番考えたくなかった、エンジン焼き付きの可能性大。
もー、エンジン本体には手を付けたくなかったが、もう、焼き付しか考えられなくなって、仕方なくガガッとシリンダー外してみたらガッツリ焼き付いてた。ピストンは小端ピンも焼きついてるのか、首振りすら重い。エンジン横のオイルレベルゲージが付いてるフラマグのカバーも、点火時期を上死点にあわせる為に（フラマグのセンターナットでクランク回した）外して見たが、チョロ～っとしかオイルこぼれて来ない。オイルがゲージに付く訳がない。
多分クランクも駄目だろうと考え、今後、このスクーターをどうするか？を所有者の方やその知り合いの方がたも含めて色々話をした結果、所有者の方がこのスクーターに乗りたい意思があるので走れる様にする事になった。
費用を安く上げる為に、このエンジンを分解修理するのではなく、ヤフオクで中古のエンジンを買って載せ換えにする事になった。その場で、Ｉフォンだったかでヤフオクをチェックした方が、１～３万くらいで買えそうだ、というので、それらから良い物を選んで買うことにした。まともにバイク屋さんに修理依頼してエンジン分解してクランク周りやピストンシリンダーを新品なんかに交換すれば費用は絶対１０万円を軽々越すだろうキット。
それからヤフオクで中古エンジン探しつつ、このバイクの事をインターネットで見てみたら、焼き付いたという書き込みなんかが結構目に付いた。ヤフオクでほぼ同型のエンジンが結構売られてるけど、説明文をよく読んでみると、クランキング出来るがエンジン掛からず、みたいな、このバイクと同様の症状のエンジンばっか。煙が出るとか、後ろから異音がするとか。オイル量チェックされないで壊れるまで走らされてる。もしかするとそんなのも３万４万で売られてる可能性がある。ヤフオクでこのバイクのエンジンを探すのは自分の役目と決まったので、非常に慎重になる。感覚が慣れるまでちょっと時間が掛かった。壊れてるエンジンを買ってしまわないように。
約１ヵ月、様子を伺ってたら、いいエンジンと思える物が出品された。色々他と比べると値段も安い。車体の分解前の写真もあって、ノーマルで派手な改造とかなく、なんとなくメンテナンスもしっかりされていたって感じ。ただし、エンジンは調子良いがリアの駆動部から異音が出るらしい。元のエンジンと部品交換すればいけるかも、だ。
一度、スタート価格は４万以上で結構高いが、オーバーホールされて新品ピストンを入れられて売られてた、他と比べて圧倒的に信頼出来そうなエンジンを買おうとしたが、負けた。結局５万円以上の値段だった。
良い物買うには３～５万、もっとかも・・・とあきらめてたから、ガスケットやプーリーを外す工具が必要になるかもしれないが、それでもあと１万くらいあればなんとかなるのでは？なんにしろ、色々知って上がり気味になった想定価格より安くなりそう・・・、と考える。コミで２万くらいなら妥当であろうと。まずはコミコミ約１万２千円でエンジン単体購入。
その到着したエンジンを調べると、特に見た目は問題なし。エンジンも後ろのギアボックス？にもそこそこキレイなオイルがローレベルくらい入ってて、始動確認くらいには問題無さそうだった。
エンジン載せ換えて、皆で昼食食べにいくのに車に乗せてって頂いて、昼御飯たらふく食べて（台湾料理店 普通のサイズのラーメンと天津飯の２品でランチ６５０円。しばらくどういうことか納得出来なかった）、リサイクルショップにも寄ったりいっぷくしたりの休憩時間後、再度オイル量と冷却水のチェックしてからエンジンを始動させ様子を診て見たが、今のところアイドリングも安定してて吹き上がりもバッチリで、それなりに調子良さそう。値段からこの調子を考えると、大当たり。
英車の旧車乗ってる方が、リタイヤに釘が」刺さってるのに気が付く。その方が途中まで釘を抜くとシューっと空気が漏れてきたので、空気が抜けてしまわない様、もういっぺん釘をタイヤに打ち直した。
問題のエンジン後部からの異音は、暖気中の空ぶかしで異音の出所が判った。所有者の知り合いの方が、アチコチ手で触って出所を探ってて、リアブレーキのキャリパーに手を置いたら振動音が消えた。手を離すとまた振動音出る。素晴らしい。異音はエンジンからではなくて、ブレーキキャリパーからだった。パッドが振動で暴れて音が出てる？まあいい。
エンジン載せ換えから外装取り付けまで1人でやるつもりだったが、５人がかりでやりながら思った。これは無理だと。載せ換えは割と簡単だと思うが、外装なんかの取り付けは、ほんとうにややこしくて面倒だ。取り付ける順番もある。分からん事だらけ。でも５人でやってると次から次へとやり方変えたりなんだり、意見も手も一杯出てくるので、作業の進み方が非常に速い。しかし、何より皆さんの作業中の言葉のやり取りが、毒が効きまくってて抜群に面白い。みんな４０年くらい前の、若い頃からの付き合いとの事。思ったままの事を言い合って、会話に飾りの言葉が無い。
ヤフオクで買ったこのエンジンと他の売られてるエンジンを見比べると、もしこのエンジンの売り主の方がこの音の出所に気が付いていれば、このエンジン４～５万で売られてもおかしくない感じ。費用が安く上がってよかったよかった。んで昨日は夜８時過ぎより作業参加者全員で修理完了飲み会。飲んだ飲んだ
